社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

新地町社会福祉協議会
「新型コロナウイルス流行後の生活支援相談員の活動」

2020/10/19
 

生活支援相談員は、訪問やサロンでの交流を通して被災・避難された方々の見守り・相談支援活動をしていますが、新型コロナウイルス流行後はどのように活動したのでしょうか。
今回は、新地町社会福祉協議会の生活支援相談員、菅野一子さんと伊藤信子さんにお聞きしました!

Q1:新型コロナウイルスが流行し活動にどのような影響がありましたか。

伊藤さん
3月までは通常通りに訪問を実施していましたが、4月に入り緊急事態宣言が出て県内でも感染者が増えたため、訪問する世帯を絞り込み本当に必要とする方のみ訪問を継続しました。

Q2:どのような方を訪問したのですか。

伊藤さん
一人暮らしの方、高齢者のいる世帯、前回の訪問で体調など気になることがあった方を訪問しました。

Q3:新型コロナウイルス流行以降、活動はどのように変化しましたか。

菅野さん
5月までは世帯数を絞り訪問活動をし、訪問をしない世帯へは電話で様子伺いをしていました。訪問の際不在だった場合には翌日も訪問し安否の確認に努めました。
6月末からは訪問範囲を広げ、塩飴配布しながら高齢者の熱中症予防や新型コロナウイルス感染予防の声かけをしました。

Q4:この間、支援対象者にはどのような影響がありましたか。

伊藤さん
100歳体操やいきいきサロンなどの集まりが中止になり人と交流する機会が少なくなりました。また、外出自粛のため家でコロナウイルスのニュースを見る時間が増え、県内各地でも感染者が出たことで、コロナウイルスが身近になり不安が高まっていました。

Q5:訪問による様子伺いができないことでどんな不安を感じましたか。

伊藤さん
外出を控えて閉じこもりがちになっている方々の状況を直に確認ができないことが不安でした。電話では表情が見えないため、声は元気そうでも本当に元気なのかと思うこともありました。

Q6:現在の訪問時の取り組みについて具体的に教えてください。

菅野さん
9月から通常の訪問体制で活動しています。感染防止のため、出勤前の体温測定、マスクの着用、アルコール消毒と手洗い・うがいをこまめに行っています。訪問時には支援対象者とソーシャルディスタンスを保ちながら接しています。



 

Q7:訪問時、新たに着目していることはありますか。

菅野さん
県外在住の家族が帰省を控えているため、一人暮らしの方が孤独を感じているのではないか心配しています。また、これまで色々なイベントやサロンを通じて近隣と交流する意識が出てきていたのに、新型コロナウイルス感染予防のため意欲が低下してしまうことが心配です。



 

Q8:今後の活動についておしえてください。

菅野さん
町の100歳体操や高齢者住宅(災害公営住宅)のいきいきサロンが再開し、参加者も徐々に戻ってきています。皆さんとても楽しそうで、知り合いの顔を見ただけでも笑顔と元気を取り戻しているようです。今後も感染予防に注意しながら交流支援に努めたいと思います。



左 生活支援相談員 菅野一子さん
右 生活支援相談員 伊藤信子さん

この記事が気に入ったら
いいね!しよう