富岡町社会福祉協議会「生活再建に向けた支援」 | はあとふる・ふくしま

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社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

富岡町社会福祉協議会
「生活再建に向けた支援」

2019/05/16
 

富岡町社協は県内3ヵ所(富岡町、いわき市、郡山市)に拠点を置き、避難者の生活支援を行っています。郡山支所では、生活支援相談員8名で約800世帯2,200人の町民の生活支援活動を行っています。その中でも応急仮設住宅の供与終了を1年後に控え、住居の住み替えなどの生活再建へ向けた相談対応に奮闘しています。
今回は富岡町社協の主任生活支援相談員の山本めぐみさんと林ひとみさんに郡山市で暮らす町民の様子や支援についてお話をお伺いしました。

Q1:郡山市などの仮設住宅や借上げ住宅で暮らす富岡町民の生活はどんな様子ですか。

山本さん
<仮設住宅>
実際に住んでいる方は少なく、今後は復興公営住宅への転居や帰町を考えている方が多いです。
一方では、寂しさや離れがたい気持ちがあり、判断ができかねている方も若干います。
<借り上げ住宅>
避難当初から生活している方が多く、住み慣れたことで、生活面は落ち着いています。
借上げ住宅の供与も今年度で終了することから、一人暮らしの高齢者の中には、施設入所を申し込み、入所を待っている方や、復興住宅に申し込み、生活再建に向け準備されている方もいます。

Q2:訪問活動で、町民からはどんな困りごとの声を聞きますか?

林さん
高齢者からの声として聞かれているのは…、
・震災から8年が経過し、高齢になり、体調面での不安が出てきた。
・介護が必要になったり、認知症などで家族への負担をかけてしまうのではないか。
・運転免許の返納により、行動範囲が狭くなってしまった。
・家族との意思の相違がある。

その他の声は…、
・避難先で今まであった町役場の出張所がなくなり、行政の機関が遠いため、不便である。
・生活再建先に住民票を移すかどうか…。

帰町宣言から1年が経過しました。町外に住宅再建された方々の中には、「本当にこの場所での再建で良かったのか」「この先お墓をどうしようか」等の声も聞かれています。

Q3:困りごとの声に対して、生活支援相談員はどのように考えましたか。

山本さん
私たちが直接解決できないことでも、丁寧に傾聴し、共感し、頷き、町民の皆さんの不安を少しでも取り除けるよう寄り添い、良い方向へ導けるように心掛けています。
私たちの訪問を楽しみにされている方が増えてきているので、私たちの喜びにもなっています。

Q4:相談員が考えたことに対して、どのように行動を起こしましたか。

林さん
富岡町や福島県からのお知らせ、サロンの案内などのチラシやパンフレットは常に持ち歩いています。最近では、今年度で終了する仮設住宅の供与に関する問い合わせを受けることも多いです。
また、問題解決の糸口になるような機関との連携をスムーズに行い、継続的に見守り・支援を行っています。訪問を通し、“小さな変化”でも情報を地域包括支援センターや町保健師に提供し早めに対処できるように努めており、気になる方には訪問頻度を多くし、寄り添える時間を多くするようにしています。

Q5:郡山市で住宅再建された方や復興公営住宅にお住まいの方の生活の様子はいかがですか。

山本さん
住宅再建された方は、ほとんどが高齢者と若い世帯が同居し、生活も自立され近隣とも良好な関係を作られています。
一方では、近隣とは挨拶程度にとどまり、外出もせずにひっそりと生活をしていた方が、「そろそろ活動していかなければ」と考え始めている様子も見受けられています。
復興住宅では、近隣との交流を持てず隣人の顔さえ知らない方もいらっしゃいますが、団地内でお互いに見守りをしたり、自治会等へ積極的に参加される方もいます。一方では、若年者の未就労の方や引きこもりの方など、訪問をしても面会できない方も多くいます。また、一人暮らしの高齢者の体調不良による長期入院や、介護保険を申請される方も多くなってきました。

Q6:避難先で住宅再建や復興公営住宅の方への声掛けや働きかけはどの様な事がありますか。

林さん
季節柄注意が必要な事や体調の変化などを注意深く伺い、近隣との交流状況や困りごと、心配事などがないかも確認しています。
復興住宅へは、毎月1回訪問しています。不在で会えない方へは、ダイレクトメールで状況を確認しています。また、必要に応じて県住宅管理室や管理人、自治会長、避難先社協から情報をいただくようにしています。

Q7:今後の支援計画についてお聞かせください。

山本さん
生活支援相談員一同、あらゆる角度に目線を広げ、小さな変化に気づき町民の皆さんが安定した生活が送れるよう関係機関との連携を密にしていきた
いです。
町民の皆さんに寄り添い、「一人ではない」「見守られている」という【安心感】を持っていただけるような関係性を築くことを目指し、避難先で安心した生活が送れるよう避難先社協と共に「見守り・支援」をしていけるよう心掛けて行きたいと思います。




サロンの予定表です。
各サロンでは、皆さんに分かりやすいように予定の記載をしています。

 



レクレーションゲームの対抗戦を行っています!
皆さん崩さないように真剣です。

 



地区ごとに行っているサロンを合同開催しました!
出されるヒントを元に宝の在り処を探すゲームを皆さんで力を出し合って考えています!

 



避難者生活支援コーディネーターの山本めぐみさん(左)と主任生活支援相談員の林ひとみさん(右)です。

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