広野町社協の生活支援相談員からの報告です。
『一人暮らしの高齢者宅を訪問した時、玄関を開けた途端、数十匹のネコが出てきてびっくりした。高齢者は「迷い込んできたネコに餌を与えていたら懐いてきた。ネコといると独りぼっちの寂しさや不安を忘れられ、癒された時間を過ごすことができた。でも、一匹が二匹に、二匹が三匹に増え、気が付いたらこの状態になってしまった。もう自分ではどうにもできない。何とかしてほしい」と困った表情で助けを求めてきた。』
ネコを始めとするペットと触れ合うことは、人の心を癒し元気を与えてくれる効果がある。避難指示が解除され帰還が進んでいる地域では、高齢者の一人暮らしや高齢世帯が多い。この「ネコ騒動」はどの地域でも起こりうる新たな地域の問題となる可能性が高い。
現在、広野町社協の生活支援相談員は町と相談しながら、県の動物愛護センターやボランティアなどのネコの引き取り先を模索している。
総括生活支援員 渡辺 稔之
(参考)福島県動物愛護センター「ハピまるふくしま」
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21620a/