いわき市小名浜の永崎地区には、津波・地震によって被災されたいわき市民が暮らす災害公営住宅と原発事故により避難されている方が住んでいる復興公営住宅が道を挟んで建っています。以前は隣同士でありながら両団地の住民が交流することはありませんでしたが、各団地の自治会長と役員がいわき市の生活支援相談員(以下、相談員)と協力して状況改善を図り、今では合同の秋祭りや各種サロンの開催、避難訓練も行っています。
いわき市社協の相談員との取り組みを災害公営住宅永崎団地の自治会長 藁谷鐵雄さんに伺いました。
Q1 : 相談員との打合せは密にあるのでしょうか?
藁谷さん
相談員とは2、3年前から毎月開催するサロンやイベントの打合せ、自治会の相談などいろいろな打合せをしています。今は何でも相談できますし本当にお世話になっています。足を向けて寝られないですね(笑)。
Q2 : どのように相談員に何でも相談できる関係が出来たのでしょうか?
藁谷さん
いろいろと話をするうちに馬が合ったというか。何度も足を運んでくれたり、困っている時に相談にのってくれたり、アドバイスをもらったりしたので信頼が出来たのでしょうね。でもこういう関係性ができるには1年位掛りましたね。
Q3 : 災害公営住宅ではどんなイベントを開催していますか?
藁谷さん
以前は体操とかお茶のみだけだったのですが、相談員の二人が雅楽とか歌声喫茶とか、お坊さんの説法とかいろいろな企画を持ってきてくれます。もちろんその都度、相談員さんと打合せをして開催しています。
Q4 : 災害公営住宅でイベントがある時は復興公営住宅にもチラシは配るのですか?
藁谷さん
自治会の繋がりがあるので、私から復興公営住宅の自治会長に頼んでチラシを集会所に貼ってもらっています。相談員さんには災害公営住宅にチラシのポスティングしてもらっています。
Q5 : 復興公営住宅とは定期的な交流はあるのですか?
藁谷さん
年に一回秋まつりを開催しています。今年も秋にやりますよ。その打合せも復興公営住宅の自治会と一緒にしますし「他にどんなイベントをやろうか」とか話したりします。春には小名浜高校のフラダンスクラブの発表会もやりました。その繋がりで秋祭りには同校の和太鼓クラブの演奏も予定しています。他に「永崎女性の会」とのプランターの植栽も実施しています。
― 地域の活動にも広がっていますね。これからも相談員さんと一緒に住民の皆さんが住みやすい地区になるようにがんばって下さい。
藁谷さん
ありがとうございます。