3月9日、二本松市の復興公営住宅表団地(避難者34世帯入居)の集会所で、「表団地&安達高校生徒交流会」が開催され、入居者17名、高校生6名が参加しました。
これまでも表団地内での交流会は実施されていましたが、毎回同じ顔ぶれでの交流になっていました。表団地自治会長から「いつまでも支援される側ではなく、主体的に交流会を企画・運営したい」という相談があり、社協と日頃からつながりのある安達高校を紹介しました。交流会の企画は自治会が段取りし、安達高校生は「当日の参加はもちろんだが、自分達はチラシをつくる」と積極的に協力してくれました。
当日は、東日本大震災直後の状況と避難生活について話し合う時間が設けられ、高校生からは当時の心境を、表団地参加者からは震災当日や避難生活で大変だったけど、支援を受けて将来の希望が見えたという話が出ました。「高校生からせっかく貴重な話を聞けたのでそれを自分たちだけでと留めるのではなく、学校全体や家族等に伝えて、東日本大震災の様々な記憶を風化させないようにしたい」という感想が印象的でした。
震災から7年が経過しました。避難所から仮設住宅、そして復興公営住宅へと生活の場が変化しつつも新たな生活が生まれています。今回の高校生との交流会を通して、少しずつではありますが二本松で暮らす生活者としてお互いが支え合う取り組みが始まってきたことを感じました。これからも避難者と地域とのかけ橋となる働きかけを行っていくつもりです。
二本松市社会福祉協議会
生活支援相談員 鈴木有里絵
生活支援相談員 鈴木有里絵
参考; 「サロン開催の目的と相談員の役割は」
~生活支援相談員ハンドブックより~
http://pref-f-svc.orgarchives/handbookpage/hb_p47/hb_p54