社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

訪問を続けるということ ~葛尾村社会福祉協議会~

2018/02/28
 

震災からまもなく7年を経過しようとしています。平成28年6月に帰還困難区域を除き避難指示が解除となったものの、震災前の人口約1,500人のうち、現在村で暮らしているのは約200人で、住民の中には帰りたくても帰れない方がいるのが現状です。

近隣市町村にある仮設住宅の集約も始まり、10か所中3か所が閉鎖・解体になりました。集約された仮設住宅では入居者の減少に伴い空室が増え、住民の取り残され感による不安の増大が心配されます。一方、村外にある復興住宅入居者の方々は新しい生活にも慣れ、住民同士の交流もみられるようになりました。

避難先で再建された方の中には、地域に馴染めず交流を持たない方も見受けられるため、今年度は再建先訪問に重点を置き訪問を続けています。事前に電話で住民の都合を伺い面会できるように工夫しています。

高齢者の方は訪問を心待ちにしており、懐かしいふる里の話や近況など時間を忘れて話されます。話をしているときは、いきいきした表情、寂しい表情など色々ですが、寂しい表情をされた方には、日にちをあけずに再度訪問し様子を伺うようにしています。

村に帰られた方、仮設住宅、復興住宅、避難先再建と住民の所在は様々ですが、これからも生活支援相談員として住民の「こころ」に寄り添いながら、身近な話し相手として訪問を続けていきたいと思います。


葛尾村社会福祉協議会
生活支援相談員 紺野文子

参考 : 「話を聴き、不安な気持ちに寄り添う」
~生活支援相談員ハンドブックより~
http://pref-f-svc.orgarchives/handbookpage/hb_p10/hb_p15


道端会議?にも花が咲きます。


立ち話でも寒さが吹っ飛びます。


ちょっとのつもりが、ついつい時間を忘れて話し込みます。

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