みなさん、こんにちは
私は会津大学短期大学部、幼児教育学科2年の加藤彩佳と申します。
今回は私が短大生活を送る中で取り組んだこと、感じたことについて書かせていただきたいと思います。
東日本大震災からもうすぐ7年が経過します。私は岩手県出身で、震災当時は中学1年生でした。あれほどの地震を経験したのは初めてだったので、揺れの大きさや地震後の困難な状況など、今でも鮮明に記憶に残っています。また、幼いころからよく足を運んでいた沿岸地域に、震災後、訪れた時は見慣れた風景は無く、言葉が出ませんでした。同時に地震と津波の威力を実感し、福島県の短大に入学してからは、何か復興に関わるようなボランティアがしたいと考えていました。
そこで、私が参加したのが「会津てらこや」というボランティアです。「会津てらこや」とは、東日本大震災によって会津地域に避難を余儀なくされた子どもたちが親や友達以外の人と斜めの関係で繋がることで、そこでの様々な経験から気軽に足を運べる場所に感じてくれたらいいな、という思いが込められた復興支援ボランティアの一つです。ボランティアには会津地域の学生のほか県内の学生、関東地区の学生も参加するため、福島県内だけでなく様々な人と斜めの関係で関わることが出来ます。私はこの活動を通して環境や人の繋がりなど、現場に出ることで初めて理解を深めることが出来るということを学びました。さらに、子どもだけでなく他地域の学生とも関わる中で様々な経験をさせていただき、少しでも復興支援に携わることが出来たのではないかと思います。
また、私は現在「あそびサークル」という様々な遊びを通して、多くの方と交流することを目的としたサークルの代表を務めています。このサークルでは、企業の方と共同でイベントを催したり、子どもたちに楽しんでもらえるような、そして保護者の方がほっとできるような場を提供したいという思いで活動しています。読み聞かせもサークル活動の一つです。TSUTAYA滝沢店さんと共同で毎月1回、午前・午後と2部構成で行っています。導入から終わりまでを学生同士で考えるので大変な時もありますが、来てくれた子どもたちや保護者の方の笑顔を見ると、とてもやりがいを感じます。昨年の10月に行われた学園祭でも読み聞かせを行ったところ、大変喜んでいただき、これまでの活動を継続してきて良かったと強く感じました。
私はこれらの活動を行うことで、直接的ではないかもしれませんが、復興支援へと繋がっているのではないかと感じます。実際、会津地域には今も尚、仮設住宅での生活を余儀なくされている方がいらっしゃいます。地震や津波、原子力発電所の事故で被害を受けた沿岸地域の復興はどのくらい進んでいるのか正確には把握できていませんが、現状からはまだ時間がかかると考えます。そのため私は今後、少しでも復興支援に繋がるような活動があれば積極的に参加していきたいです。
また、私は卒業研究のテーマとして震災が子どもに与えた影響について調べているため、残りの短大生活では少しでも復興へと繋がるような取り組みをしていきたいです。さらに、読み聞かせ活動も来月で最後となるので、集大成として力を入れたいと思います。そして、将来は地元である岩手県で幼稚園教諭として働くことを目標としているので、これまでの経験や短大での学びを活かし、社会に貢献していきたいです。