みなさん、こんにちは。福島は雪がちらついていますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回の手紙では、私が所属している(学生団体)福島大学災害ボランティアセンターで昨年より実施させていただいている「いるだけ支援」について書かせていただきたいと思います。
この「いるだけ支援」とは、一言で言えば「学生が仮設住宅に住みながら一緒に生活する(暮らす)」という震災支援活動になります。私たちの団体では震災当初から被災された方々へのボランティア活動を行ってきました。その中、ここ数年で仮設住宅から住み替えをされる方が多くなりました。そのため、仮設住宅は震災当初よりも人が減り、特に若い人が少なくなったことにより、実際にまだ仮設住宅に住んでいる方からは「前よりも寂しくなったなぁ」、「若い人がいればなぁ」という声が聞かれるようになりました。
そこで、関係各所にお力をお借りし、学生が3~4カ月ごとに交代しながら仮設住宅に住み込むという形で、2015年6月から「いるだけ支援」がスタートすることになりました。現在は福島市と二本松市にある仮設住宅の2カ所で行わせていただいております。
私自身、この「いるだけ支援」で2015年6月~9月、2016年3月~6月までの計6カ月間、仮設住宅に住まわせていただきました。そこで私は、仮設住宅の住民の方とボランティアという枠に縛られない関係を築けたことがとても嬉しかったです。
「いるだけ支援」実施当初は、仮設住宅の全ての方から受け入れられていたわけではありませんでした。しかし、そのような方も次第に受け入れてくれました。
また、私が住民の方のお手伝いをするだけではなく、逆に住民の方に助けられる事が多くありました。このように、ボランティアの枠にとらわれない、「近所の航平君、近所のおじいちゃん、おばあちゃん」といった関係を築くことができてとても嬉しく思いました。
私は、秋田県出身で震災当時は高校1年生でした。その頃の私にとって震災は遠くの出来事のようでしたが、福島に来て言葉にならないモヤモヤを感じたことがきっかけでこの「いるだけ支援」を含む様々なボランティアをしてきました。現在では、「いるだけ支援」でお世話になった仮設住宅の方々へ恩返しをしたいという思いから福島で働きたいと思っているところです。
年 齢:22歳
出 身:秋田県
福島大学人間発達文化学類4年生
所属団体:(学生団体)福島大学災害ボランティアセンター
http://fukudai-volunteer-center.jimdo.com/