皆様、こんにちは!
私は日本大学工学部4年の志賀拓人と申します。今回こうして皆様に活動を紹介する機会を頂き、とても嬉しく思います。今回は、私が所属している地域連携活動研究会、通称RISM(リズム)の活動の紹介をさせて頂きたいと思います。
私たちRISMは専門知識を活用しつつも、総合的な知識とバランス力が必要とされる「トータルエンジニア」が求められて久しい今日において、様々な経験と知識を身につけ、創造性豊かな思考が培われること、様々な人々の多様な価値観に出会うことを目標に、地域に飛び出してできること、担うべき役割、それらをみんなで模索しつつ、楽しく、気軽に、そして謙虚に活動しています。その中でも私が特に印象に残っている、今年の夏に行われた福島県葛尾村での盆踊りについて、詳しく紹介したいと思います。
葛尾村は、日本大学工学部のある郡山市より車で一時間半ほどの場所にあるのどかな村で、東日本大震災に伴う原発事故の影響により村内全域に避難指示が出ていました。しかし、今年の6月12日に一部の地域を除いて避難指示が解除され、住民の方は村に戻って生活することができるようになりました。その記念すべき節目の年に村で何かできないかと、役場の方からお声がけ頂いたのがこの活動のきっかけでした。
話を受けて私たちは、震災前から村で地区ごとにずっと行われてきた盆踊りを、村全体で再開させようという意見でまとまりました。そこからは何がわからないかすらわからない状態からのスタートでしたが、村で栽培していた菜の花から採った油で明かりを灯す灯明ナイトという形で、郡山女子大学短期大学部の方々とも共同で作業をしたり、元々村でお祭りを中心的にまわして取り仕切っていた村民の方にご指導頂きながら、櫓を実際に建ててチェックするなど様々な方々にご協力頂き、準備や作業を進めていきました。
こうして迎えた盆踊り当日は約200名近くのお客さんが来場し、懐かしい笛の音色と灯明に彩られた櫓を囲み、また近隣の地域からも露店を出して頂くなど、大盛況に終えることができました。
この先葛尾村が徐々に復興していく中で、今回の村全体での盆踊りがどのような形で残るかはわかりませんが、来年、再来年とまた機会があれば葛尾村での盆踊りを一緒に開催させて頂きたいと思っています。
所属団体 地域連携活動研究会〈通称RISM(リズム)〉