みなさん、こんにちは
今年は例年より雪が少なくて過ごしやすい年となりましたね。
震災からあと少しで5年が経つのかと思うと、月日の早さに驚きを感じます。
震災当時、私は大学2年生でした。
サークル活動中、突然尋常なく揺れだした校舎から飛び出ると、いつも授業を受けていた本館校舎が目の前で崩れていきました。泣きだした友人や後輩を励ましながら、私は茫然と見ていることしかできませんでした。目の前で起きていることがドラマや映画のワンシーンのようで、現実としてうまく受け止めきれていなかったように思います。
その後、起きた原発事故によって福島は放射線汚染に苦しむことになります。
私は、県内外出身の青年男女に放射線に対する意識調査を大学院で行いました。調査を通して「子どもは産めるのか」「福島県産の食品を食べていいのか」「もう被ばくしているんじゃないか」「結婚できないんじゃないか」など、決して尽きることのない不安を感じていることがわかりました。特に福島県出身の人からは、汚されてしまった故郷に対する深い悲しみや怒りを実感し、私も福島県民としてとても胸が痛くなりました。
現在私は、会津若松市にあるNPO法人「夢あるき」で、発達障がいを持つお子さんへの支援を行っています。法人内でも県の委託で被災した障がい児のための相談支援事業を実施してまいりましたが、今年度で終了することになっています。震災から立ち直って歩き出す多くの人がいる一方、支援が届かずに苦しんでいる人がいるのではないでしょうか。時が経つ程、私には問題の難しさが増しているように感じます。
過去は消えることはありません。
でも、だからこそ今福島に住む子どもたちが、どうしたらよりよい未来を歩んでいけるかを考えることが大切なのではないかと思います。一人ひとりの力は微力かもしれませんが、自分の役割をきちんと果たすことが未来へと向かう一歩になるように感じます。
私は、障がいを抱え、自分の気持ちを表現するのが苦手な子どもたちが少しでもその子らしく生きていけるように、その子の気持ちに寄り添えるひとになりたいと思っています。
最後にここまで読んでいただき、ありがとうございました。