すっかり寒くなり、紅葉がきれいな時期になってきましたね。
いきなりですが、私は新潟県出身です。そんな私が福島県いわき市で暮らし始めてから、4年の年月が経とうとしています。
いわきで過ごした大学4年間は、自分の人生の中でもターニングポイントとなるようなたくさんの出会いや経験をすることができました。
きっかけは大学に入ったらボランティアを始めたいという単純な理由でした。誰かのためにちょっといいことをしたい、そのために自分にできることはなんだろう?と思い、始めたのが現在も行っている活動になります。
「何で新潟県出身なのに、福島県でボランティア活動を続けているんですか?」という質問をよく受けます。毎回かっこいいことや印象に残る回答をしたいなと思って答えるのですが、残念ながら毎回不発に終わっています。それはなぜなのか、考えても一向に答えは出る気がしないのですが、最近になってわかったことがあります。震災が起こったとき、考えたり、悩んだりする前に真っ先に浮かんだのがいわきや福島に住んでいる友達、大学生活の中で出会った人たちの顔だったということ。その次にはどうやって動いていこうかを考えていた。出身は違うけど、震災が起こった時にはもう「他人事ではなく自分事」になっていた。それだけなんです。
第2の故郷とか住めば都っていうのは確かにそうだなと思うけど、自分の中ではしっくりこない。そんな言葉じゃ表すことができないような出会いや経験が福島県にはある、と私は心から思っています。そしてその素敵な出会いや経験を今度は自分が次の世代に繋いでいきたい。今までもこれからも出会った人たちによって自分を成長させてもらっている。もらいっぱなしではなく、もらったものを返していけるように、感謝の気持ちを忘れずに、今日も福島県で僕は1日を過ごしていきます。
【プロフィール】
いわき明星大学人文学部心理学科4年 本宮滉也(もとみやひろや)
所属団体:いわき明星大学 学生赤十字奉仕部 前代表
ふくしま復興支援学生ネットワーク 代表
住んでいるところ:いわき市