社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

笑顔と元気があふれる学習の場所を作りたい~ビーンズふくしま 仮設住宅 学習支援~

2013/03/19
 


▲学習支援の子どもたちとスタッフの新山伸一さん

福島市にある佐原仮設住宅で行われている学習支援の活動をご紹介します。
この活動は、原発事故の影響で避難生活を送っている子どもたちを対象として行っており、学習や遊び、季節のレクリエーションを通して、子どもを中心とした地域コミュニティの再生を目指しています。
学習支援は、福島市の旧佐原小学校応急仮設住宅としのぶ台応急仮設住宅、二本松市の安達運動場応急仮設住宅、三春町にある三春の里応急仮設住宅の4か所で行われており、仮設住宅に住む子どもだけではなく、周辺の借り上げ住宅に住む子どもも受け入れています。通常は、子どもたちが宿題や自主学習を進め、質問したい、または分からなくなった場合に、スタッフといっしょになって勉強するというスタイルをとっています。
学習時間は小学生が17:00~18:30、中学生は18:30~20:00の時間帯(三春の里仮設を除く)で学習しており、どちらも1時間を過ぎたあたりで、「おやつの時間」を取っていて、学習だけではなく、おやつの時間を通して、子どもたち同士が触れ合い、笑顔になれるように配慮されています。
学習支援以外には、季節に合わせてレクリエーションを企画し、子どもたちだけではなく、保護者や仮設住宅の住民とのコミュニケーションを行い、その都度、大学や企業との連携や協力をしています。
学習支援を受けている子どもたちは、素直で元気な子たちが多く、賑やかな雰囲気のなかでも、集中するときは静かに課題に取り組んでいます。分からないところは、スタッフや学生に質問し、いっしょになって勉強しています。


今回、学習支援に参加した学生(桜の聖母短期大学の学生)は、「最初は、子どもたちと接するうえでとまどいや不安がありました。しかし、最近では子どもたちが笑顔で話しかけてくれたりして、活動するごとに子どもたちから元気をもらっています」と話してくださいました。
仮設住宅の子どもたちは、家のスペースが狭く、遊ぶようなところもあまりないところで生活しているため、週に1~2回友達といっしょになって、勉強したり、楽しんだりするこの時間が貴重なものであるように感じられました。スタッフが少ないために活動が限られているので、活動範囲や回数を増やしていくために近隣の大学生や社会人などの皆さんにもぜひ協力していただきたいです。




今後の学習支援の予定
・安達運動場仮設住宅…毎週火曜日、木曜日 17;00~20:00
・しのぶ台仮設住宅……毎週水曜日、金曜日 16:00~20:00
・佐原仮設住宅…………毎週水曜日、金曜日 17:00~20:00
・三春の里仮設住宅……隔週土曜日 13:30~16:30


お問い合わせ
東日本大震災中央子ども支援センター 福島窓口
960-8068 福島県福島市太田町 14-3 尾形米穀店2F
TEL: 024-573-0150 FAX: 024-573-0151

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