最近、各市町村の災害ボランティアセンターでは、こんな声がよく聞かれます。
●「泥かき」の活動だろうと思って、しっかり服装や持ち物を整えて来たのに、「泥かき」のニーズはもうないとのこと。
紹介されたのは、屋内での写真の洗浄作業だった。せっかく準備してきたのに・・・。
●もう8月、さすがに「泥かき」や「ガレキの片付け」は終了しているだろうと思って来てみたら、違っていた。どうしよう、準備してこなかった!
●これからは仮設住宅での活動だ!と思い込んできたのに、まだ入居が進んでいないらしく、思ったような活動ができなかった。
福島県では、津波の被害に遭った沿岸部の多くは、警戒区域や緊急時避難準備区域に指定されており、もちろんボランティアも立ち入れないため、岩手県や宮城県に比べると、「泥かき」作業が終わるのが早い傾向があります。
テレビなどで岩手や宮城のボランティア活動の様子を見て、そのつもりで来ると、福島県の場合はかなり状況が異なっていることもありますので、注意しましょう。
一方、避難区域などの指定に変化が現れると、8月以降も新たな「泥かき」ニーズが発生することも考えられます。
さらに、仮設住宅の建設状況や入居状況も、地区によって大きく異なりますので、準備してきた活動(企画)を行おうとされても、現地のニーズと合わないことがあります。
被災された方の住まいや暮らし方、そして必要とされる支援が、お一人お一人で異なってきている時期です。
これまで同様、いやこれまで以上に、事前に各地の災害ボランティアセンターのホームページ等で状況を確認してから、現地に向かいましょう。