社協連携避難者支援センターいわきでは、令和6年度も引き続き、各団地の集会所開放「よらっせ」の実施、団地内・周辺地域の情報をまとめた「ふれあいだより」の作成を継続しています。
活動2年目になる今年度は、復興公営住宅の支援方針の作成に取り組み、団地ごとの課題の抽出・現況の見える化も進めています。まずは、北好間団地と湯長谷団地をモデル団地に定め、支援策や活動方針を検討しています。
今回は、これまで実施してきた活動を2つ紹介いたします。
①生活支援相談員との情報共有会議
「戸別訪問をしている相談員の目線から見た団地の情報を知りたい!」と考え、令和6年6月11日にいわき市社会福祉センターにて、いわき市内で活動している6社協の相談員の方たちと、モデル団地についての情報を出し合いました。
コーディネーターの活動だけでは知り得ない、買い物等の移動手段や趣味や特技などの具体的な情報やニーズを知ることができ、課題の抽出に向けた団地の理解を深めることができました。
②テーマ別研修会での“クロスSWOT分析に基づく活動(事業)提案”
令和6年7月9日にビックパレットふくしまで実施された、県社協主催のテーマ別研修会では、講師である地域福祉研究所主宰主任研究員の本間先生の進行のもと、グループワークを行いました。
相談員との情報共有会議で出た内容や各社協から相談員が改めて持ち寄った情報をもとに、モデル団地の強み・弱みを整理し、クロスSWOT分析の手法を用いて、具体的な活動の提案まで話し合いました。
これまでは、相談員のみなさんや本間先生の力を借りて、団地情報の集約や課題の整理を行ってきましたが、今後は今までの取り組みを活かし、実践していくための支援策や活動方針を作っていくフェーズとなります。
私たちはあくまで黒子ですが、住民の方たちが安心して暮らし続けていけるように、地域と団地をつなげたり、住民主体の活動の立ち上げなどを、関係機関と連携しながら進めていきたいと思います。
社協連携避難者支援センターいわき
浪江町社協 避難者地域支援コーディネーター
由木 加奈子