社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

安達太良山ロープウェイと旬のくだもの狩り

2023/10/26
 


避難者支援を目的とした、「台湾友好基金」事業の最終年度は、白河市に住む避難者134世帯310人を対象にバスツアーの参加を募りました。参集した(浪江町、富岡町、大熊町、双葉町、南相馬市)18世帯28人と、大型観光バスで安達太良山の途中にある薬師岳展望台から紅葉が始まった山並みを眺めて、岳温泉に入って、日頃の疲れやストレスを癒すことを目的に、10月12日快晴の朝に出発しました。

「ぶどう狩り」あずま果樹園(福島市)

 

始めに、あずま果樹園により、ぶどう狩りシーズン最後の観光客として完熟の巨峰を一房刈り取りしました。売店コーナーには、シャインマスカットや各種リンゴが並び、お土産を買い求めました。

奥岳登山口から安達太良山ロープウェイ乗車

山頂駅から薬師岳パノラマパークをめざして

 

次に、紅葉がはじまった薬師岳展望台を目指し、期待のロープウェイに奧岳登山口から乗り込み、乗車中は福島市や郡山市の街並みと、阿武隈山系を眺めました。山頂駅から5分ほど歩き薬師岳展望広場に着くと紅葉した広大なパノラマが広がっていました。「来てよかった。紅葉していてよかった。綺麗だね。素敵。気持ちいいね。久しぶりに来たけど、いいところだね。まだいたいな。」お互いを写真撮影し、紅葉が始まった山並みを動画に収めながら絶景を楽しみました。


安達太良山(別名:乳首山)


薬師岳展望台



そして、最後に訪れた岳温泉・光雲閣は、安達太良、鉄山南直下から湧き出る源泉で、身も心も癒される温泉として皆さんが楽しみにしていた行き先のひとつ。のんびり入湯した方、ご夫婦でくつろいでいる方、一度来てみたかったと散策された方、昼食後それぞれの時間を過ごされていました。

毎回、ご夫婦で参加を楽しみにして体調管理をされた方、いつもの人は参加しているかなと会えるのを持ち望んでいた方、初めての参加で、こんなに楽しめるなら前から参加していればよかった、終わってしまうのは寂しいと、避難者交流事業が終了することを惜しむ声も聞かれました。

今後も、避難者地域支援コーディネーターは、年月の経過に伴い避難者住民を取り巻く環境が変化し、単身高齢化が進んでいる中で、個別支援を基本とし継続しながらも、避難者と地域のつなぎ役として交流を深めるきっかけづくりをし、安心して地域で生活を送れるよう耳を傾けながら、サロン活動等地域住民のコミュニティの場を広げる取り組みをしていきます。

 

白河市社会福祉協議会

避難者地域支援コーディネーター 小野 典子

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