社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

社協連携避難者支援センターいわき 初事業!

2023/07/19
 

令和5年6月10日社協連携避難者支援センターいわき初の事業として「音だまくらぶミニコンサート」を県営高萩復興公営住宅に隣接されている高萩集会所と県営泉本谷団地集会所にて開催いたしました。「音だまくらぶ」さんは、平成23年以降、音楽を用いて、いわき市内で避難者の心を癒し元気を与えたいとの思いから遠く長野県から来られた医療従事者の方々のボランティアグループです。



被災地でのコンサートは、今回で51回目とのことです。「開催場所の設定をお願いしたい。」とのメールを頂いてから開催予定日まで日数が少なかったため、打合せで午前と午後の開催場所を検討し、自治会長さんに企画の説明をしたところ、両団地とも快く受け入れてくれました。近隣の住民の方にも参加していただくために、小川地区協議会、小名浜地区協議会の職員さんにご協力を頂き、地元の行政区長さんに地域の回覧板に案内を入れてもらいました。近隣の復興公営住宅への周知や介護施設にもお声がけし、団地内はチラシを掲示とポスティング、打合せ、準備物の確認やタイムスケジュール確認と準備を万全にして、当日を迎えました。

会場に入って来られた方から「初めて団地の集会所に入った。」「自治会の人じゃないと来ては行けないのかと思った。」との声も聞かれましたが、皆さん楽しみにしていた様子でした。受付で偶然、懐かしい知人と遭遇された一面もあり「同じ団地に住んでいたことを知らなかった。」と話されており、こうしたきっかけがないと会うことがないのだと感じました。

定刻になり、「音だまくらぶ」さんの軽快で楽しい演奏が始まり、笑いのあるトークにも会場は魅了され、リクエストの声も数々あがり大盛況でした。参加者は、高萩公民館43名、泉本谷団地24名、団地住民だけでなく、住宅再建された方、地元住民の方もいらっしゃいました。幼いお子さん連れの若い夫婦や子供達、普段、あまり外出をされない方の参加もあり、帰りには「楽しかった。」「また、お願いします。」とのお言葉も頂きました。コロナ禍以降、集会所での交流の場が減り、住民同士が関わることが少なくなった今、穏やかな一時を過ごされたことと思います。

 



 

当センターでは、7月から復興公営住宅集会所にて定期的に集会所開放日を設けていきます。月1回、決まった曜日に集会所を開放。地域支援コーディネーターが常駐し、各関係機関にも周知して立ち寄って頂ければと考えております。「住民同士の顔の見える関係作り」「日頃の悩みなどを相談できる場所」「自由に立ち寄れる居場所づくり」を目的として、また、地域の方々も気軽に立ち寄って頂くことで関係性の構築、地域支援に繋ぐことが出来たらと考えています。訪れた住民のつぶやきから自主活動にむけての支援、必要に応じて専門機関への繋ぎも行います。

私たち避難者地域支援コーディネーターは、地域の方と避難されている方の関係性構築のためにこれからも一丸となって活動して参りたいと思っています。

 

双葉町社会福祉協議会 避難者地域支援コーディネーター 阿部由利江

 

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