“帰村後の川内村民の生活の様子や村民同士の支え合い” | はあとふる・ふくしま

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社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

“帰村後の川内村民の生活の様子や村民同士の支え合い”

2019/09/12
 

●川内村データ

平成23年3月1日現在 令和元年7月1日現在
人口 3,032人 2,592人
(うち65才以上 1,090人)
世帯数 1,138世帯 1,232世帯
高齢化率 65歳以上 33.9% 65歳以上 42.05%

猪狩裕見子さん



H24年4月に村に役場機能が戻り、社協も再開し7年が経過した川内村。
村民の帰還率は8割を超えていますが、高齢化が進み、高齢の一人暮らしが増えています。
今回は、川内村社協主任生活支援相談員の猪狩裕見子さんに、帰村後の川内村民の生活の様子や村民同士の支え合いについてお聞きしました。

 

Q1:川内村民の日常生活を教えて下さい。

猪狩さん
自宅での生活は、畑で作物を作ったり、健康維持のために散歩を日課としたり、ご近所さんとお茶飲みを楽しんでいます。
また、高齢者の多い川内村では震災前から運動が盛んに行われており、現在も村内に3ヵ所あるグラウンドゴルフ場でゴルフを楽しんだり、地区全体でゲートボールをやっていたり、コンビニの空きスペースに置いてある卓球台にも村民が集っています。

Q2:川内村に昔から続く村民同士の支え合いを教えて下さい。

猪狩さん
ご近所同士の付き合いが盛んに行われており、作った野菜やおかずを分け合ったり、お茶飲みを通して家を行き来することで、互いに見守り合う互助の関係性が成り立っています。
また、川内村では昔から続く祭りが多くあり、村民一体となって運営・活動が行われていることから、村民同士の結束も強いと感じています。例えば、毎年7月に開催されている“天山祭り”では、各地区の婦人会メンバーによる手作りのお弁当が振舞われます。地区ごとにどのような料理を提供するか事前に打ち合わせを行い、当日は朝早くから調理し、持ち寄ったものをお弁当に詰めて準備をしています。

Q3:川内村の中で村民の生活を支えるものは何ですか。

猪狩さん
村内には様々な団体がありますが、消防団では夜間に村内の見守りを行っています。また消防団でも戸別訪問を実施したり、私たちとの同行訪問を行うこともあります。
その他では、老人クラブ主催でニュースポーツの大会も行われており、村民の生活の活性化にもつながっています。また、行政や教育委員会も加わり、川内小学校の子供たちや婦人会、老人クラブが一堂に集まる交流会もあり、子供から大人までの繋がりが持てるような取り組みもされています。
また、高齢に伴い免許返納を検討する方が増えていますが、移動手段がなくなることで不便も生じることから、社協では村から委託を受け、移送サービスを実施しています。

Q4:地域住民の見守りや地域づくりとして、行政や社協で取り組んでいることはありますか。

猪狩さん
社協では生活支援相談員を配置し、主に村内に住む75才以上の高齢者宅を訪問し、見守り活動をしています。その他行政区ごとに2か月に1回、村の保健師と共にいきいきサロンを開催しています。
また月に1回、社協・地域包括支援センター・行政が行うケア会議に生活支援相談員も参画し、各機関との情報共有も行っています。私たちが普段訪問していない方でも、役場や包括支援センターからの訪問依頼があれば、その方の自宅に伺うこともあります。村民の生活を村全体で支えていく体制ができていると思います。

Q5:川内村民はどのよう生活を送りたいと願っていますか。
また、生活支援相談員としてできることはありますか。

猪狩さん
帰村している方の多くは親世帯にあたる高齢者で、「子供たちに迷惑をかけることなく、できるだけ自分達で頑張って生活していきたい」と話しています。私たちは村民の気持ちに寄り添いながら、定期訪問を通じて様子伺いをし、細かな変化に気づくこと。またサロン活動を通じて村民の健康維持につながるようにサポートをしていきたいと思います。

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