社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

私流ストレス解消手段の紹介

2019/08/16
 

私は49歳からマラソンを始め今年で6年になります。少し振り返ると学生時代に陸上の経験もなく、野球が好きで部活に入部しても3か月ほどでやめてしまう根性なしでした。50歳になる直前に、このまま何もできずに高齢者になっていくのはいやだと思い何かできないか考えた結果、前職の会社の人から勧められていたマラソンをやろうという事になり、目標を60歳になるまでの10年の間に、フルマラソンを3時間30分以内に走るというかなり無謀な目標設定としてしまいました。(大変さを知り、後で大後悔)
教えてもらう人もなく、走る度にひどい筋肉痛になり何度も挫けそうになりましたが、始めて1か月後に記録がリアルで確認ができ、かつ走った軌道が残せるGPS付き時計を購入した事で、練習の成果が見えるようになり走ることがより楽しくなりました。結果、途中で挫折することなく、雨の日も雪の日も暑い日も練習を重ねました。走ることはつらいですがそれにより以下のようなメリットがありました。
①走ることで頭をリセットしストレスを忘れることが出来た。
②悩んでいた問題点についての解決方法が、ふと思いつくことがあった。
③理想的な体重となり、より健康になった。
1年間練習を続け、少しずつ自信が付いてきたので、大会に参加するようになりました。大会では、練習で得られない温かい沿道の声援、地元の踊りや楽器の演奏や太鼓による応援等があり、走っていて挫けそうなときに何度も力を与えてもらいました。マラソンは大会に参加する事でより魅力が増すものだと感じました。
避難指示が解除された市町村でも、4月に川内村「川内の郷かえるマラソン」、10月に富岡町「とみおか復興ロードレース大会」、12月に楢葉町「Jヴレッジハーフマラソン」・南相馬市「野馬追の郷健康マラソン」が開催されています。川内の郷かえるマラソンは、地元の小学生が村を活気づけるためのアイディアで出てきた企画を実現したもので今年4回目の大会になります。「川内」繋がりで毎回、ボストンマラソン優勝者の川内優輝さんも参加しレベルの違う走りを見せてくれます。また大会名になっている“かえる”の帽子を手作りで製作し販売しており、多数のランナーがその帽子をかぶりレースに参加しています。頑張ってゴールをすると手作りのメダルを地元の小学生が掛けてくれる大変アットホームな大会で、また来年も参加したいと思わせる非常に良い大会です。
現在55歳、フルマラソンのタイムは3時間39分と目標まで後9分となりました。多様な練習を積み重ね、ようやくここまで来ましたがここからが大変です。少しずつタイムを縮められるよう、決してあきらめずに楽しみながら続けていきます。
最後に、皆様もいろいろとストレスを抱えていると思いますが、是非、自分に合った趣味を見つけ目標を設定(私感ですが長続きさせるため目標は必要と思います)し、少しずつ目標に向かっている過程を楽しみ(ストレス解消し)ながら続ける事をお勧めします。

総括生活支援員 菅野和敏

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