郡山市社協は10月31日現在、東日本大震災と原発事故により郡山市で生活している他市町村の住民(以下避難者と記載します)約2,000世帯、約4,000人を生活支援相談員12名で訪問・見守り・相談活動をしています。
今回は生活支援相談員の芳賀美彩さんと池﨑敦子さんに相談活動の振返りと今後の支援についてお話をお聞きしました。
Q1:避難者の方を初めて訪問した時の反応はいかがでしたか。
芳賀さん
避難元社協さんとの同行訪問でしたので、スムーズに受け入れて頂けたと思います。
池﨑さん
私の場合もベテランの先輩相談員と一緒に訪問したので、比較的自然と受け入れてもらえたと感じました。
Q2:その反応に対して、相談員として考えさせられたことはありますか。
池﨑さん
先輩相談員の様に自然と受け入れてもらえるように、知識や技術を学ぶ努力をしなければと思いました。
芳賀さん
私は避難者の方から言われた「避難を経験していない郡山市の人には自分たちの気持ちはわからない」という事が気にかかり、まずは避難者の気持ちに寄り添い、信頼関係を結ぶことに力を入れました。
Q3:避難者から相談してもらう関係を作るために工夫した点はどんなことですか。
芳賀さん
避難者を知ること、理解することが重要だと考えています。そのためには、色々な話を聴かせて頂かなくてはなりません。
たわいもない世間話に花を咲かせて、話しやすい雰囲気作りをしました。
避難者にとって話しやすい人になるように心掛けました。
たわいもない世間話に花を咲かせて、話しやすい雰囲気作りをしました。
避難者にとって話しやすい人になるように心掛けました。
池﨑さん
私も同じ考えです。1割ぐらいは敢えて自分の話しをしています。腹を割って話すことで、避難者の警戒心を少しずつ解くようにしました。
Q4:避難者に受け入れられたと感じたエピソードを教えてください。
池﨑さん
訪問した時に「待ってたよ」「話をしてスッキリした」との言葉を掛けら
れた時に受け入れてもらえたかなと感じました。
れた時に受け入れてもらえたかなと感じました。
芳賀さん
交流サロンでカラオケをした時、精神障害を抱えている方が歌詞の一部分を私の名前に替えて熱唱してくれた時はうれしかったです。
Q5:避難者がご近所などの地域へ馴染んでもらうための活動をしているとお聞きしましたが、具体的にどのような活動ですか。
芳賀さん
習い事に興味を示す方には、各公民館で行っている市民教室を紹介したり、体を動かすことが好きな方には市保健所の健康づくり教室を紹介し、少しずつ市民と交流できる機会の情報を提供しています。
Q6:ご近所や地域と上手く付き合っている避難者の方は、どのような関わり(付き合い方)をしていますか。
池﨑さん
町内会や自治会に加入し、老人会の旅行や地域の清掃活動に参加するなど地域の方と程よい関係を保っているようです。
Q7:今後、郡山市で暮らす避難者に対して相談員としてどのように関わりますか。
池﨑さん
訪問した時は気丈にふるまっている方でも、震災と原発事故という過去の恐怖体験、未来への不安という二重の苦しみが大きなストレスになっていると思います。私たち相談員が出来る事は避難者の方の話に耳を傾け、一人ひとりに寄り添って行くことが大切だと感じています。
芳賀さん
避難者からは、「出来ることなら故郷に戻りたいと思っているが現実は厳しい」という話をよく聞きます。相談員として郡山市での暮らしが
少しでも生活しやすくなるように支援をしていきたいと思います。
困りごとがあったら、ご連絡・ご来所お待ちしています。
少しでも生活しやすくなるように支援をしていきたいと思います。
困りごとがあったら、ご連絡・ご来所お待ちしています。