10月29日、富岡町総合福祉センターにおいて、2018年5月以降に生活支援相談員採用された4社協5名の参加者を対象に基礎研修を実施しました。
研修内容は下記の4項目です。
1.「生活支援相談員の取り組みについて」 センター長の講義
2.「生活相談員活動実践について」
3.「傾聴について」
4.「訪問活動のロールプレイ」
今回は当センターで企画及び構成を立案し実施した「訪問活動のロールプレイ」について紹介します。相談員が訪問の緊張を味わいながら体験するロールプレイングなので、ある程度のリアル感が必要と考え、まず訪問される方のシナリオ作りを行いました。訪問対象者は、1人暮らしで孤独な我慢強い少し頑固な高齢者と設定し、総括生活支援員である私が役作りを行い、その方になりきりました。
研修の参加者で3グループを形成して、その高齢者宅に3回訪問しどれだけ情報を聞き出せるかのロールプレイングを行いました。1回の訪問毎に訪問者が社協に戻り、ミーティングを実施し訪問内容の報告及び次回の訪問時の聞き出しポイントや注意点を確認した後、次の訪問を行うという方法で実際の活動とほぼ同じ内容で実施しました。
1回目の訪問では、なかなか話を聴き出せませんでしたが、2回、3回と訪問を重ねるたびに相手の気持ちに即した質問が出来るようになり、最終的には多くの情報を聴き出すことが出来ました。先輩の生活支援相談員もロールプレイに参加したところ、きちんと相手の目を見て、話をよく聞き無理なく問いかける訪問の極意を実践して頂きました。高齢者役の私が思わず口を開いてしまう見事な話術で、新人の相談員にとって良い見本になりました。
今回の基礎研修は外部講師を依頼せず、当センターのみで実施する初めての取り組みでしたが、充実した内容のものが出来たと考えています。今後も支援対象者が安定的な日常生活を営むことが出来るように、主催側が何を伝えたい(身に付けてほしい)のかを研修参加者に十分に伝わるように企画し実施していきます。