本宮市社会福祉協議会は、復興公営住宅、新たに家を持たれた避難者199世帯480人の訪問見守り活動を行っています。本宮市社協は、本宮市に住民票のあるなしに関わらず、一市民として支援するスタンスをとっています。今回は避難者同士が自発的に交流を育みだした様子について本宮市社会福祉協議会生活支援相談員の原田久仁子さんにお話をお聞きしました。
Q1 : 本宮市にお住いの他市町村から避難された方々の訪問見守りの状況について教えてください。
原田さん
避難元社協さんと同行して訪問しています。復興公営住宅には週一回程度、市内に家を持たれた方や賃貸住宅の方へは3か月に一回程度の割合で伺い、健康状態や生活の様子などの近況をお聴きしています。
Q2 : 避難者の生活の様子について教えてください。
原田さん
落ち着いて日常生活を送っている方が多いように感じます。
例えば、最近仕事を始めた方は以前に比べとても張り切っています。
家を持たれた方は、地域のサロンに参加して、積極的に地域に溶け込もうとしています。
しかし、新しい環境になかなか馴染めずご近所との付き合いが少なく、寂しさを感じている方がいることも事実です。
例えば、最近仕事を始めた方は以前に比べとても張り切っています。
家を持たれた方は、地域のサロンに参加して、積極的に地域に溶け込もうとしています。
しかし、新しい環境になかなか馴染めずご近所との付き合いが少なく、寂しさを感じている方がいることも事実です。
Q3 : 避難している方が一市民として生活してもらうために、市社協としていろいろな仕掛けをしているとお聞きしました。どんなことに取り組んでいるか、教えてください。
原田さん
まず、避難している方同士が自発的に交流会を開催できるようにするため、交流会を開催するリーダーの育成を目的として「講師育成講座」を行いました。6月に3つの復興公営住宅から2名ずつ計6名の避難者の参加で行いました。
Q4 : もっと詳しく教えてください。
原田さん
SOAT(NPO法人東北の造形作家を支援する会;ソアト)さんの協力のもと、「布のランプシェード」をつくる講座を復興公営住宅の集会所で開催しました。
参加者は製作体験だけにとどまらず、自分が講師となった場合を想定しながら事前の準備から完成までの手順も学びました。
参加者は製作体験だけにとどまらず、自分が講師となった場合を想定しながら事前の準備から完成までの手順も学びました。
Q5 : 参加者の様子はどうでしたか。
原田さん
すべての参加者が初めての体験で、最初は戸惑っているようでしたが、時間がたつにつれコツをつかみ、いつの間にか、参加者同士の会話が弾んでいたことが私としては一番嬉しかったです。特に男性が身を乗り出して製作している様子は、ほかの交流会には見られないことで意外でした。
Q6 : 今回の参加者が講師になった交流会は開かれたのですか。
原田さん
はい、ある復興公営住宅では、講座から2週間後に住民による「布ランプシェード製作交流会」を開催したとの嬉しい報告が届きました。9月には残り2つの復興公営住宅での開催が決定しています。
Q7 : 避難者と本宮市民の交流会も行っているとお聞きしましたが、教えてください。
原田さん
年に10回の会食会を実施しています。四季折々の行事として花見や芋煮会などを実施しています。会食会の対象者が70歳以上の一人暮らしとなっているため、避難者の対象者は少ないのが現状ですが、参加されている方は、顔見知りが出来て楽しいと話されています。
Q8 : 今後の避難者支援活動について抱負などをお聞かせください。
原田さん
本宮市にお住まいの方の「自立」にむけた支援を心がけたいと思います。
復興公営住宅の支援は、自治会がしっかりしているので、自治会の活動を見守りながら後方支援をしていきます。
家を持たれた方や賃貸住宅にお住まいの方は、まだまだ地域に溶け込んでいるとは言えません。本宮市の情報をどんどん発信するし、市民と同じように地域に馴染んでいけるように仕向けていきたいと思います。
復興公営住宅の支援は、自治会がしっかりしているので、自治会の活動を見守りながら後方支援をしていきます。
家を持たれた方や賃貸住宅にお住まいの方は、まだまだ地域に溶け込んでいるとは言えません。本宮市の情報をどんどん発信するし、市民と同じように地域に馴染んでいけるように仕向けていきたいと思います。
~~~~~ありがとうございました~~~~~