平成29年8月24日、飯舘村社会福祉協議会にて「飯舘村中期ビジョン(仮称)」策定に向けて、3回目の打合せが開催されました。
今回は飯舘村社会福祉協議会独自の取り組みとして、中期ビジョンに村民の方の意見をダイレクトに反映させ、より身近なものとして捉えて頂くべく、村のキーパーソン3名にご出席頂きました。老人会、民生児童委員、ボランティア協議会の方々です。これらのお三方を交え、3年後に目指したいゴールについて活発な議論が交わされました。
郷土への熱い想いをお持ちの皆様から思いの丈をお話し頂いた中でも印象的だったのは、「なぜ帰村する方が増えないのかをもっと深く考えなければいけない」というお声でした。インフラ等ハード面の整備についての不安は元より、仮設住宅で築いた人間関係が壊れてしまうことを恐れ、帰村に踏み切れない方が多い現状を踏まえ、飯舘村社会福祉協議会で取り組むことの出来る受け入れ体制作りを進めて欲しいとのご意見が多く聞かれました。
帰村した村民の方がポツンと孤立してしまわないための取り組みの一つとして、9月1日に飯舘村サポートセンター「つながっぺ」がオープンしました。サポートセンターはいいたてクリニックの中に設置され、月曜日から金曜日まで毎日サロンが開催される予定です。ここでは、軽体操やレクリエーション、カラオケ、ニュースポーツ等を行い、一緒に昼食を食べてのんびり過ごすことができるそうです。
村内居住者が466名(8/23現在)という現実を念頭におきながら、戻って来られる村民の方々の生きがいづくりのアイディアや、お互いさまの精神・までいな心溢れる前向きな議論が行われています。
中期ビジョン完成予定の12月までの間、再度キーパーソンの方々に会議にご参加頂く予定です。今回のビジョンが、帰村に踏み切れず悩んでおられる村民の方にとって一つの指針となるよう、飯舘村社会福祉協議会と村民が一体となり着々と作業を進めています。