復興公営住宅には、避難元自治体が異なる住民が混在し入居しています。
復興公営住宅は、立地地域の住民の方々とはもちろん、入居者間の交流も少ない傾向にあることがわかりました。
そこで復興公営住宅入居者間の交流の機会を設け、団地内での関係性づくりや立地地域の住民との交流を進めていくことで、入居者の孤独、孤立化を防ぎ、人とのつながりを持てる環境にしようという目標を立てました。
そのために北沢又団地集会所での「居場所」を開催するべく、令和5年度より本格的に北沢又団地自治会長との意見交換会や清水地区社会福祉協議会長等と情報交換や意向確認を行いました。「居場所」のコンセプトを“誰でも気軽に 出入り自由 好きなこと・やりたいことを楽しむ”こととして、ポスター・チラシを準備し、団地住民にポスティングや各棟掲示板・集会所への掲示をしました。また、市政だより配布時に合わせ、町内会回覧板にて広報したり、老人クラブ等のサロンへ参加して「居場所」の案内をしました。
北沢又団地に居住する避難者の方々や近隣地域にお住まいの方に配布・回覧したチラシ
準備期間を経て令和5年12月に第1回目の開催となりましたが、参加してくれた団地の方や地域の方にはとても楽しんでいただけました。
「居場所」:1回目開催 R5.12.12 参加者 33名 (団地17名、地域16名)
ラダーゲッター(テーブル毎に体験)
ハンドマッサージ(団地入居者による)
クリスマスツリーの飾り付け
毎月第2火曜日に開催し、第4回目(令和6年3月12日)には参加者の皆さんにアンケートを実施。(参加者27名中回答25名)
「居場所」に対する感想は、「とても楽しかった」との回答が大多数を占めました。
「みんなで笑うことが多く話し合えること」、「コミュニケーションを取ることが楽しい」、「みんなと顔を合わせて話をしたり歌ったり」といったように、回を重ねるごとに参加者同士での交流が進み、楽しんでいる様子が伺えました。
「居場所」:4回目開催時(R6.3.12)のアンケート結果
今後も「居場所」の参加者のニーズに応えながら、復興公営住宅内や地域の方々との交流が楽しくとれるように、また他の団地にも展開できるよう努めていきたいと思います。
福島市社会福祉協議会 避難者地域支援コーディネーター 春原・鈴木