平成27年8月より山木屋地区の準備宿泊を実施し、当初は3ヶ月の予定でスタートしましたが期限を延長し現在も続いており、平成28年春より準備宿泊する方も増加してきています。
準備宿泊の希望を出している方の中には、山木屋地区でトルコキキョウ栽培の事業をしようと考えている方、現在の仮設での生活環境に不満があり、精神的に追い詰められている方も見受けられますが、帰還に向け前向きな方々が多く見受けられます。
山木屋地区に戻っている方々は、周りのフレコンバッグ(※)は風景の一部と諦める気持ちもあるようです。みなさん自宅の庭の草花を手入れしたり、帰還に向けて家のリフォームや手入れなど、体を動かすことに楽しみを見出されています。
しかし、準備宿泊で山木屋地区に戻っている方の大半はお年寄りで、若い夫婦は借り上げ住宅に残るなど、世帯が別れてしまっており、今後も傾聴や見守り活動、地域資源へのつなぎ、地域との交流など支援活動の必要性があると思います。
(川俣町社会福祉協議会 生活支援相談員 廣野清美)
※フレコンバッグ・・・除染作業で取り除いた汚染土などを詰めた袋