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避難者を地域につなげていくために

震災から15年目、現在住んでいるところですでに地域活動に参加されている方がいる一方で、挨拶をする程度、立ち話をする程度など、他地域で再建されている方は近所付き合いが希薄になっている傾向がみられ、それに伴い孤独感や不安感が強まっている可能性も考えられます。

コロナ禍から徐々にコミュニティが戻ってきていますが、一度途絶えてしまった繋がりを復活させることは、住民自らの力では難しいことなのかもしれません。

これからの住民支援は、困ったときに「助けてください」と相談できる相手や場所を作っていくことが大切になります。そのためにも避難者地域支援コーディネーターは、ちょこっとした繋がりのお手伝いや案内役として住民目線に立って支援していく必要があるのかもしれません。

 

再建先で「ご近所サロン」を開催しました

葛尾村から避難して同じ町内で再建されている方たちで「ご近所サロン」を開催しました。

近くに住む住民同士で、散歩しながら自由におしゃべりしてもらう企画です。

なかなか改まって話す機会がなかった方たちと、顔合わせを兼ねての繋がりづくりが目的です。


 

恵下越復興住宅 「北公園は第2集会所?」

恵下越団地には、公園が北側と南側の2か所に設置されています。北側の公園には東屋があって

雨よけになっているため、午前と午後に住民さんが三々五々集まっておしゃべりをしています。



北公園は、通称「第2集会所」と呼ばれています。住民さんが自主的に交流の場として集まり元気な顔を見ながらおしゃべりして帰っていきます。

ささやかなひと時ですが、身近に知り合いがいて、気兼ねなくおしゃべりできることが元気に暮らしていける秘訣なのかもしれません。

これからも住民さんに寄り添いながら、地域につなげる支援を継続していきたいと思います。

 

葛尾村社会福祉協議会
避難者地域支援コーディネーター 紺野文子

 

 
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