「までい花プロジェクト」とは、原発事故により全村避難を余儀なくされた飯舘村の生活と再生を目指した「ふくしま再生の会のアートプロジェクト事業」の一つとして、2021年から酒(さか)百(お)さん(美術作家・東京工科大学教授)が始めた活動です。飯舘村の森から葉っぱを集め手間暇を惜しまず、丁寧に、心を込めた「までい」な「花づくり」のワークショップをとおして飯舘村の変わることない自然の営み、そして見えないものから被ったことからの再生を目指し、飯舘村と人々のつながりを「までい花」の花畑をつくることによってかたちにしていきます。
川俣町社協では、酒百さんの発案に賛同し「までい花」プロジェクトワークショップを夏休みの子供達が参加できるよう7月30日に計画、併せて川俣町と飯舘村村民の交流会を開催した様子を紹介します。
「までい花」は事前に作り方の練習をした方々が参加した児童に教えたり同じグループ内で教え合ったり、参加者同士で協力する姿が多くみられ、世代を超えた交流ができていました。大人達が褒めることで、子供達はさらにやる気を出して頑張っていました。
昼食交流会では、「あいの沢・民家園」に場所を移し流しそうめんをしました。先に準備係がセッティングしていたので、すぐに昼食会を行うことが出来ました。子供達は、流しそうめんをとても楽しんでいました。他にお弁当やスイカも準備してもらい「お腹いっぱい」と嬉しそうに話していました。昼食終了後は、子供達でキャンプ場の渡辺さんの指導のもと名札作りをした後、周辺散策に行きました。旬碑の前では、渡辺さんのおもしろい話に聞き入っていました。
までい花プロジェクト川俣・飯舘村住民交流会は、大人数の参加によりワークショップを通じて花を作り作品として展示されました。また、飯舘村あいの沢の自然を楽しむことができ、夏の思い出となった一日でした。
今後も、地域とのつながり・交流ができるような企画に取り組み支援をしていきたいと思います。
川俣町社会福祉協議会
避難者地域支援コーディネーター兼生活支援相談員
広野清美