避難者地域支援コーディネーターの配置から2年目となりました。
二本松市社会福祉協議会では市内の再建住宅を中心に個別訪問を行い、安否確認や生活課題の確認を行っています。また、市内には4か所の復興公営住宅がありますので、個別の訪問と併せて、復興公営住宅の課題やニーズ把握に取り組んでいるところです。
その様な中で、今年度は市内の地域包括支援センターや生活支援コーディネーターと連携して活動を行っています。
復興公営住宅がある地域包括支援センターでは、避難された方々からも介護や介護予防の相談が寄せられ、サロン参加を勧めたり地域の社会資源を紹介している等から地域包括支援センターと連携した取り組みを意識して展開しています。
7月に石倉団地、9月に根柄山団地で安達地域包括支援センターと連携して、団地の自治会長、復興公営住宅周辺の町内会長様へ「認知症サポーター養成講座」の実施を案内し、避難者の方と地元住民が顔を合わせる機会を企画しました。
また、生活支援コーディネーターと連携した活動については石倉団地内のグラウンドゴルフの練習に際し、団地内の広場は未整備でプレーにも支障があるなどの課題を把握し、地元のグラウンドゴルフの団体と合同練習会を行い、7月には、地域内の大会に参加するなど交流を図ることができました。炎天下の中でありましたが、交流を深め楽しくプレ―されていました。
震災から12年が経過し、生活支援相談員は避難元社協と協力して、二本松市へ避難された方々に寄り添い、現在の居住地で住み良い暮らしができるように支援をしてまいりました。地域住民と復興公営住宅の交流はまさに人と地域のつながりを作っていく過程にあり、避難者支援コーディネーターの小さな活動が交流拡大や地域の支え合いとなるように活動を継続したいと考えています。これからも復興公営住宅付近の住民との交流会開催に向け、企画していく予定です。
避難された方々の一人一人に寄り添い、地域と人が支え合って暮らせる地域づくりを支援してまいります。
二本松市社会福祉協議会
避難者地域支援コーディネーター 田宮 徳子