令和3年度以降の避難者支援の方向性である『地域共生社会における個別支援を基盤とする地域支援の展開~点から面へ~』を受けて“住民のみなさんとの顔の見える関係構築”を目指し、自治会長・役員・住民と団地内の課題を共有することからスタートしました。
今後、どのように復興公営住宅に「避難者地域支援コーディネーター」として関わっていくのかを説明しながら各団地をまわらせていただく中で見えてきた、様々な意見や住民情報をもとに、下記の活動を行っています。
①移動支援『お買い物便』 ~令和4年12月スタート!~
「復興公営住宅の徒歩圏内に商業施設がない」また「高齢者で独居のため、買い物に行く手段がない」などの住民さんからの声をもとに『お買い物便』を運行することになりました。実施するにあたり状況を把握するため、聞き取りによるアンケート調査を行い運行に踏み切りました。
【実施日】 昨年度 毎週水曜日(富田団地)
今年度より 第2・第4水曜日 月2回(富田団地・八山田団地)
② 移動販売 ~令和5年4月スタート!(東原団地)~
『お買い物便』の次の展開として、復興公営住宅の立地する地域の方との交流をも視野に入れ
移動販売を導入しました。無添加のパン・朝取りの無農薬の野菜で種類も多く定価も手頃と好評です!
買い物だけでなく団地内外の住民のコミュニティの場ともなっています。
【実施日】毎週月曜日 11時~12時
移動販売車による野菜とパンの販売
・野菜:郡山市緑豊園(障がい者授産事業所)
・パン:(有)ミッキーチェーン ベル・ボーイ
③住民の居場所づくり Rococo~ろここ~(集会所サロン) ~令和5年4月スタート!
復興公営住宅へのアウトリーチにより“住民同士の顔の見える関係”と“互いを気遣う関係”の大切さをあらためて実感しました。
そこで、“復興公営住宅における新たなコミュニティの再構築”を目的に集会所を利用し、住民の方が自由に立ち寄れる“居場所づくり”を始めました。
【実施日】各復興公営住宅集会所(11箇所) 隔週/月2回
地域支援コーディネーターが在室し、開放された集会所で自由な時間を過ごしていただきます。
・オープン・カフェ……お茶を飲みながら談話
・仲間と趣味活動……住民さん同士で教え合いながら物づくりなど
・健康麻雀……勝敗にこだわらずコミュニケーションをとりながら楽しく
・相談会……具体的な介護相談等でなくても、日頃の生活で抱えている不安や疑問を声に出して誰かに話してみる
将来的には、地域住民の方も参加できるように働きかけ、地域活動の拠点づくりができれば良いと考えています。
今年度も “おたがいさまの関係づくりをサポートする” をテーマに活動していきます。
郡山市社会福祉協議会 避難者地域支援コーディネーター
菊田 唄子・内田 博子・伊藤 真由美・安齋 裕美子