大玉村社会福祉協議会では、被災者同士の交流、情報交換及び地域住民とのコミュニティ構築の場として月に一度「おおたま社協サロン」を開催しています。新型コロナウイルス感染症の影響により、中止せざるを得ないこともありましたが、現在は、人数の制限や分散実施などの感染防止対策を行い実施しています。内容も工夫し、少しでも体を動かして気分転換ができればと、グラウンドゴルフやビーンボウリングなどのニュースポーツを取り入れています。中でも「ボッチャ」は特に好評で、令和3年11月からこれまでで3回実施しました。「ボッチャ」とは、ヨーロッパで生まれたパラリンピックの正式種目です。目標の白いボールに赤又は青のボールを投げたり転がしたりし、近づけるスポーツです。初めての時は、「ボッチャを体験してみよう!」と、ルールを確認しながら団体戦で体験しました。体験された方からは「簡単にできる」「おもしろい」「またやりたい」との声があり、3回目の5月の社協サロンでは「ボッチャ大会」を開催しました。大会ではペアでのトーナメント戦で行いました。ペア戦になるとさらにペア同士作戦を練って、みなさん真剣勝負で大変盛り上がりました。さらに、応援中にも自分たちならどう投げるかなど話し合いながら応援にも熱が入り、参加された方もすっかりボッチャに夢中の様子でした。
コロナ前は地域の方との関係構築のきっかっけになればと、おおたま社協サロンへ地域の方をお誘いしたり、交流会を実施し、それがきっかけで地域住民との交流が始まった方もいます。しかし、コロナウイルスの影響で大きな交流会ができなくなりました。徐々に地域の方との交流が進んでいくと思っていたところでした。なかなか思うようにはいきませんが、コミュニティが途切れることが無いように地域住民も参加できるようなサロンを計画し、地域支援を実施していきたいと思います。
今後は被災者の方が、自分の住んでいる地域ふれあいサロンへ参加できるように、月に一度発行している「生活支援相談員たより」で、地域のふれあいサロン情報を紹介しています。初めてで心細いという方には、私たちが一緒に伺いますとお声掛けもしています。地域資源の収集とニーズ把握のため、私たちが地域のふれあいサロンに伺い、レクリエーションなどを行うこともあります。実はそこでもボッチャを広めており、ふれあいサロンの方々にもボッチャは大好評です。今後被災者参加の「おおたま社協サロン」と地域住民参加の「地域ふれあいサロン」で対抗戦や交流戦ができることを計画しており、今から楽しみにしています。
今後も避難先の地域住民と被災者の方々との良い関係づくりと、お互いに支え合えるしくみづくりができるように支援していきたいと思います。
大玉村社会福祉協議会
避難者地域支援コーディネーター
兼生活支援相談員 石川理恵