サイトアイコン 福島県避難者生活支援・相談センター

南相馬市の復興公営住宅における取り組み

 福島県社会福祉協議会が主催となり毎月定例的に行われている「南相馬市復興公営住宅見守り連携会議」では、復興公営住宅における見守り支援について、6社協間(南相馬市・富岡町・大熊町・双葉町・浪江町・飯舘村)の連携による支援の在り方の検討を行っています。
 5月10日に開催された令和4年度 第1回 南相馬市復興公営住宅見守り連携会議では、新たに各市町村社協へ配置された「避難者地域支援コーディネーター」の意見交換会も同時に行われました。
 今回は、支援で必要となる地域資源について共有を行い、今後もっと深めて行かなければならない情報について話し合いを行いました。

 南相馬市社会福祉協議会では、避難者地域支援コーディネーターが企画し復興公営住宅等で「みんなのラジオ体操」を行っています。

 復興公営住宅5ヶ所、災害公営住宅4ヶ所で、毎回多くの方が参加し交流を深めています。この活動がきっかけとなり、住民だけで集まりラジオ体操を行うようになった団地もあります。

 震災から11年が経過し、住民の生活は一見すると落ち着いているように見られます。復興公営住宅においては集合住宅ではありますが住民同士の交流は希薄であり、自治会は発足したものの活動状況は各団地により様々で課題も多いようです。加えて世界的規模での新型コロナウイルス感染症の流行が続き、感染を恐れて外出をしない住民が増えています。外出自粛が高齢者にとって更なる身体機能の低下を招き、引きこもりがちになり孤立を招いてしまうこともあります。
 そこで、屋外で行える団地住民および地域住民との交流、市町村の枠を越えた交流を行なう場が重要となっており、南相馬市社会福祉協議会では避難者地域支援コーディネーターがその課題を基に、さまざまな企画を立案し避難者に寄り添った支援を行っています。

 今後も住民同士をつなぐ役割として、避難者と地域住民の声に耳を傾け、気持ちに寄り添いながら活動を行っていきます。

南相馬市社会福祉協議会 避難者地域支援コーディネーター 西、千尋、遠藤

モバイルバージョンを終了