6月19日、山形県の生活支援相談員の方々7名が視察研修のため南相馬市を訪れました。視察の様子をご紹介します。
山形県では現在も多くの福島県民が避難生活を続けています。山形県の9市町村社会福祉協議会では生活支援相談員を配置し支援活動をされています。山形県社会福祉協議会は生活支援相談員の資質向上を目的に毎年、福島県を訪れる視察研修を実施し、その際には福島県の生活支援相談員との交流も行われてきました。
今年は南相馬市小高区で研修
まずは、平成30年12月に開設した「小高交流センター」の見学です。小高交流センターは、多世代による地域内外の交流拡大や地域活性化、にぎわい創出、地域コミュニティの構築など、復興・再生を目的に南相馬市が整備を進めてきた施設です。
施設職員の説明によると「だれでも、目的があっても目的がなくても利用できる」そうです。
一角には震災前の南相馬市小高区を1/500の縮尺で復元した模型が展示されていました。
南相馬市社協の生活支援相談員と交流!
施設見学のあとは小高交流センターの一室をお借りして、南相馬市社協の生活支相談員との交流タイムとなりました。南相馬市社協から生活支援相談員の活動と市民の様子について話を聞いた後、意見交換を行いました。
会場が和室だったこともあって和やかな“座談会”となり、小高区に帰還した方々がどこで買い物をしているか、医療環境はどうなっているかなど、山形県までは届きにくい小高区の日常生活に関する生の情報もお伝えすることができました。
山形県の生活支援相談員からは、山形県に避難されている方々の近況について、生活が落ち着きつつあることや、帰還を切望しても帰還できない方がいることなどをお話しいただきました。また具体的な支援や関係機関との連携については、同じ生活支援相談員だからこそ共感できることが多く、予定時間はあっと言う間に過ぎました。
今後も山形県に避難されている南相馬市民や山形県から南相馬市に帰還した方への支援で協力し合いましょう!ということで交流タイムは終了。
南相馬市の視察は以上ですが、帰り道は浪江町を経由し町の様子を見てお帰りになりました。
震災から8年が経過した現在でも福島県を訪れ、福島を知ろうとしてくださっている山形県の生活支援相談員の皆さんには、感謝を申し上げたいと思います。