先日、川内村社協の生活支援相談員の訪問活動に同行させていただきました。その時にお聞きした川内村社協活動方針は「村民の見守り活動は、訪問して面会することを原則にする」とのことでした。5人の生活支援相談員は異口同音に「実際に村民と対面しなければ、顔色、表情、話しぶりなどが判りにくいし、前回の訪問面会からの変化が掴みきれない」という言葉を口にしていました。
生活支援相談員の訪問活動は予め訪問日時を知らせるわけではないので、必ず面会できるとは限りません。そこで川内村社協は面会する確率を上げるために以下の2つの工夫をした結果、訪問活動における面会率は95%と高い確率とすることができています。
《訪問計画》
訪問対象の村民一人ひとりの生活パターンや趣味(通院している日、デイサービスを利用している曜日、畑仕事をしている時間帯、趣味のサークルの日など)を考慮して在宅日時を割り出しスケジュールを組む。
《訪問当日》
訪問当日の天気によっては訪問順番を変えたり、予定にないお宅を訪問したりと臨機応変に対応する。具体的には、雨の日や時間帯は畑仕事をしている村民の在宅率が高くなるので、そのお宅訪問を優先する。
主任生活支援相談員の猪狩裕見子さんは「村民の方と会って元気な顔や安心した様子を見ると、私たちもやり甲斐を感じます。少しでも村民の支えになれればうれしいです。」と破顔一笑。川内村社協の手間のかかった丁寧な見守り活動の一面を垣間見た一日となりました。
総括生活支援員 渡辺稔之