今年3月に山木屋地区では避難指示解除となり、生活支援相談員は、生活再建と自立に向けた見守り活動を行っています。月2回開催するサロン(仮設1回、借上げ1回)では、保健師による健康チェックなども取り入れ、健康維持にも力を入れています。また、仮設を退去し、生活を再建される方が多い中、未だ今後の転居先が決まらない方も数名いらっしゃるため、町役場原子力災害対策課と戸別訪問を行いながら、対応を検討しているところです。
既に準備宿泊の時点からトルコギキョウや小菊の花の生産を再開している農家さんは、出荷の合間に訪問の対応をしてくださり、活気のある様子が見られます。それ以外のお宅でも、農地や家の管理など積極的に活動している方も多く、ご高齢でありながらも、生活再建に向けて皆さん懸命に活動されています。
今年7月1日には、生活・情報発信の拠点として、「とんやの郷」がオープンしました。オープン当日には小雨が降る中にもかかわらず、600名を超える来場者がありました。山木屋地区全体に、また活気が戻ることを願います。
今後は、持病や体調不良の方の訪問の継続や、仮設・借上げの合同おでかけサロンの企画、入浴や健康増進のために「いきいき荘」の利用促進(毎月第2火曜日に山木屋地区と「いきいき荘」間の無料定期バスの運行を再開しました)、台湾友好基金を活用した山木屋小中学校生徒交流会や地域活性化イベントなども計画しつつ、見守りを続けていきたいと思います。
川俣町社会福祉協議会 生活支援相談員 渡邊知恵