こんにちは。
私は桜の聖母短期大学2年の渡邉恭子と申します。
栄養士を目指し短大で勉学に励みながら、福島の復興に向けて様々な活動に参加しています。
2013(平成25)年の夏、私は広島県を訪れました。広島では、広島・カザフスタン・福島の学生が集まり、核問題や平和について考えるシンポジウムが行われ、多くの人との交流がありました。広島の原子爆弾投下による被害、カザフスタンでの核実験、そして福島での原発事故。それぞれ形は違いますが、二度と繰り返してはならないという平和への願いは同じでした。次世代を担う若者が互いに共有し、意見を発信していくことで、今後の復興のために大切なことではないかと感じることができた機会でした。また、このような機会を引き続き行っていけるよう繋がりも大切にし、福島の復興にも繋げていきたいと考えているところです。
2014(平成26)年には広島・カザフスタンを中心に全国から学生が福島に訪れ、福島の復興について考えました。避難区域に指定されている街を実際に歩き、自らの目で見た学生たちは、まだまだ復興が進んでいない街の様子を見て言葉が出ないようでした。しかし、福島の食材や景色、文化も堪能した学生たちは、もっと全国の人に福島を知ってもらいたい!と言っており、福島の良さを少しでも伝えられたことが嬉しかったのを覚えています。このような体験などもあり、自分の専門分野でもある食を通して福島の良さを多くの人に伝えたいと考え、昨年秋には、地元の食材を使用しておいしさを伝えるレシピコンテストに応募しました。コンテストではごぼうときのこを使用し、和と洋を折衷させた和風キッシュを作りました。結果は最高賞である金賞をいただき、まずは第一歩を踏み出したところです。
私は短大卒業後、管理栄養士を目指すべく県外の大学へ編入し、さらなるレベルアップを目指します。「食」は人が生きていくために必要不可欠なものであり、人を幸せにする大切なものです。福島のおいしい「食」も伝えながら、おいしく安全安心な食環境づくりにつながるよう活動していきたいです。
【プロフィール】
渡邉恭子(わたなべ きょうこ)
桜の聖母短期大学 食物栄養科2年
伊達市在住