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震災後、NPO法人の数が増えています。NPOとNPO法人は同じですか?

A NPOとNPO法人とはイコールではありません。

NPOとはNonprofit Organization の略で「民間非営利組織」と訳されます。NPOは大きな概念で、営利を目的としない組織という意味です。ボランティアグループはもとより、社団法人や財団法人、社会福祉法人、私立学校、私立病院、自治会や子ども会、有償の在宅サービス団体、など多様な組織が存在します。生活協同組合や労働組合、同窓会なども含まれるとても幅広い概念です。

NPOのなかでも1998年に成立した「特定非営利活動促進法(通称NPO法)」により所轄庁に認証された特定非営利活動法人をNPO法人と呼んでいます。その意味ではNPOという大きな概念の中にNPO法人があるといえるでしょう。

ここであらためて「非営利」の意味を説明しておきます。非営利とは利益を上げてはいけないということではなく、利益が上がっても構成員で分配せずに、団体の活動目的を達成するための費用に充当します。株式会社のような配当はありませんし、解散する際にも残った財産を譲渡するルールを事前に定め、構成員で分配することはありません。

NPOの運営の中核にはボランティアがいます。無給の役員が組織運営に参画しているのが特徴ともいえます。NPO法では法人の「役員のうち報酬を受ける者の数が、役員総数の3分の1以下であること」という制限があり、役員の多くを無給とすることで利益追求に走らずに使命を遂行できるようにしているのです。しかし、NPO=ボランティアグループではありませんので、社会的な役割を継続的、安定的に担う組織として運営を維持していこうとすればその基盤を整備するために専従の有給スタッフを雇用する選択も出てきますし、その給与を支払うことは必要な経費として認められています。

2013年月10月末現在、NPO法人の総数は全国で48,399法人。法律が施行されてからの認証数は年々増加していますが、一時ほどの勢いはなくなってきました。しかし、東日本大震災以降、福島県においては多くのNPO法人が立ち上がりました(グラフ参照)。10月末現在の県内のNPO法人数は774法人。復興への新しい力が動き出した証ともいえるでしょう。


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