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第3回いわきサンシャインマラソンを支えた2,110人のボランティア

来てくれてありがとう!走ってくれてありがとう!
ランナー、ボランティア、観客を一つにした復興祈念マラソン


  ▲スタートダッシュ!当日は、フルマラソン、10km 、5km、2km、2km親子に分かれて健脚を競いました

  ▲10キロ一般男子のスターターを務めた有森裕子さん。
大会には、増田明美さん、箱根駅伝で活躍した
地元出身の柏原竜二選手もゲストとして参加

第3回いわきサンシャインマラソンが2012年2月12日に開催されました。
今年は、県内外から過去最多となる6,785人の市民ランナーが参加。2,110人のボランティア、約5万人の観客も一体となって大会を盛り上げました。
大地震と津波でコースが被災したことから開催が危ぶまれた時期もありましたが、一つになって力強く進んで行ける目標がほしいという地域の皆さんの声と協力、全国各地から届く熱いエールを力に開催にこぎつけました。

いわき市を支えてくれた人たちへの恩返しも込めた応援の大漁旗がはためく中、ゴールした選手に感想を伺うと「完走を目標に走り込んできました。達成感でいっぱいです」(大塩健一さん・白河市)、「初参加で無事ゴールできました。またがんばれそうです」(鈴木美都子さん・いわき市)、「風がきつい日でしたが、ボランティアと応援の皆さんの元気な声に励まされてゴールできました」(山本竜太さん・青森県)など、笑顔で答えてくださいました。

▲いわき観光まちづくりビューローの皆さんによる
あったかいカニ汁の振る舞い
▲参加賞等配布ブースでは、高校生が大活躍


毎回、ランナーから高い評価を受けているいわきサンシャインマラソンの魅力は、駐車場、接待、受付、給水所などに分かれて大会をサポートし続けるボランティアにあると言っても過言ではありません。
「第1回から個人、まちづくり協議会、企業の方々、それぞれが自分たちが支え育てる大会だと思ってくださっていて、毎年、マニュアル以上のおもてなしをしてくださいます。今大会を総括するようなことば『来てくれてありがとう。走ってくれてありがとう』も、そこから生まれたように思います」と赤津俊一さん(いわきサンシャインマラソン実行委員会)。

今回、仲間3人で荷物係を担当した鈴木拓弥さん(大学2年)は、「復興の力になりたくて参加したのですが、逆に元気をもらいました」と話し、クラスメイトと一緒に参加賞引換ボランティアを担当した石井陽菜野さん(高校1年)は、「自分にできることで大会を応援したいと思いました。震災直後の海岸沿いは、見渡す限り瓦礫でした。全部片づけて今日を迎えられたことにも感謝です」と語りました。
何かを成し遂げるとき困難はつきものですが、目標に向かって進みながらそれぞれに心と体を鍛え、次の困難を乗り越える強さを蓄えたことは確かです。
達成感と感謝を胸にいわき市は、力強い一歩を踏み出しました。

▲「来年も参加します」と笑顔で語る
東日本国際大学の仲良し3人組

▲救護班として医師、看護師、救急救命士など
125人が救護に当たりました
▲いわき鍼灸師会のランナーサービスブース。
ゴール後にケアをしておくと後が楽
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